復刻
「復刻版を発売する」などのように使う「復刻」という言葉。
「復刻」は、音読みで「ふっこく」と読みます。
「復刻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「復刻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
復刻の意味
「復刻」には次の意味があります。
・書物などの以前に出版したものを新しく版を作り直し、もとのとおりに刊行すること。また、その物。(出典:デジタル大辞泉)
「復刻」は、デザインやパッケージを新しくして再発売される場合などにも使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのラグマノフの顔をした復刻映画の立体広告が列車を掠め、流れ去っていった。
(出典:浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る』)
・かくの如き古典の復刻ということは出版業者にとってもひとつの重要な意味のある仕事でなければならぬ。
(出典:三木清『書物の倫理』)
・アナログからの復刻盤なのだろう、針の音がいい味をだしている。
(出典:石田衣良『波のうえの魔術師』)
・博文館が帝国文庫という総称の下に江戸時代の稗史小説の復刻をなし始めたのはその頃からであろう。
(出典:永井荷風『十六、七のころ』)
・帰りには入口横のコーナーで華宵の復刻便箋を買いましょう。
(出典:嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)
類語
・復刊(ふっかん)
意味:発行を中止または廃止していた出版物を再び刊行すること。(出典:デジタル大辞泉)
・復活(ふっかつ)
意味:いったん廃止したものなどを再びもとの状態に戻すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・再刊(さいかん)
意味:休刊または廃刊していた新聞や雑誌などを再び刊行すること。(出典:デジタル大辞泉)
・再発(さいはつ)
意味:前に発売したレコードやCDなどを、同じ原盤を用いて再び発売すること。(出典:デジタル大辞泉)
・リバイバル
意味:一度すたれたものが、見直され、再びもてはやされること。(出典:デジタル大辞泉)