当初
「その映画は公開当初あまり人気がなかった」などのように使う「当初」という言葉。
「当初」は、音読みで「とうしょ」と読みます。
「当初」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「当初」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
当初の意味
「当初」には次の意味があります。
・そのことのはじめ。最初。また、その時期。(出典:デジタル大辞泉)
「その映画は公開当初あまり人気がなかった」は「その映画は公開されたばかりの時期、あまり人気がなかった」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これは当初巨大な輸送船として計画されたことはまず間違いないだろう。
(出典:ハーラン・エリスン『ステンレス・スチール・ラット シリーズ(全5巻) 1 ステンレス・スチール・ラット』)
・入学当初は文化祭実行委員会に入るが何の活動もしないでやめてしまう。
(出典:ヒロシ『ヒロシです。2』)
・おまえ当初の目的っつーか、桐乃のことを忘れているんじゃあるまいな。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第3巻』)
・彼女が自分を本名で呼んでくれたことさえ、当初、彼は気づかなかった。
(出典:フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』)
・日本を足場にアメリカかカナダへ行くことが当初からの狙いでもあった。
(出典:呉善花『スカートの風』)
類語
・初期(しょき)
意味:ある物事の初めの時期。始まって間のないころ。(出典:デジタル大辞泉)
・初頭(しょとう)
意味:ある時代・時期の初めのころ。(出典:デジタル大辞泉)
・始期(しき)
意味:物事の始まる時期。(出典:デジタル大辞泉)
・ひとまず
意味:今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつけるさま。とりあえず。さしあたって。(出典:デジタル大辞泉)
・序の口(じょのくち)
意味:物事の始まったばかりのところ。(出典:デジタル大辞泉)