強請
「強請ばかりされている」などのように使う「強請」という言葉。
「強請」は、音読みで「きょうせい」と読みます。
「強請」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「強請」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
強請の意味
「強請」には次の意味があります。
・無理に頼むこと。また、ゆすること。ごうせい。（出典：デジタル大辞泉）
「強請」とは、要求を力尽くで通そうとすることや、ねだって自分の願いを通そうとすることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私の態度は特別の赦免を強請するように見えましたでございましょう。
（出典：アレクサンドル・デュマ／石川登志夫訳『鉄仮面(上)』）
・当時の街道に脅迫と強請の行なわれて来たことについては実にいろいろな話がある。
（出典：島崎藤村『夜明け前』）
・僕はあなたに自分の愛を強請する権利はないのです。
（出典：坂口安吾『吹雪物語』）
・しかしそいつはこの獣とちがって、決してそれをあなたに強請するようなことはありません。
（出典：横溝正史『血蝙蝠』）
・恐喝や強請をこととする新聞記者というものがあって、大新聞の記者もその延長上に見たりした。
（出典：城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』）
類語
・揺すり（ゆすり）
意味：おどして金品を出させること。また、その者。（出典：デジタル大辞泉）
・恐喝（きょうかつ）
意味：相手を不利な立場におとしいれるために、その人の弱点や秘密などにつけこんでおどしつけること。ゆすり。法律では、金や品物を無理やり交付させる目的で他人をおどすことをいう。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・強要（きょうよう）
意味：無理に要求すること。無理やりさせようとすること。（出典：デジタル大辞泉）
・強迫（きょうはく）
意味：民法上、危害を加えるような言動を示して相手をこわがらせ、無理に意思決定をさせること。脅迫と区別して用いられる。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・無理強い（むりじい）
意味：強引に押しつけてやらせること。（出典：デジタル大辞泉）
