強引
「強引に物事を進める」などのように使う「強引」という言葉。
「強引」は、音読みで「ごういん」と読みます。
「強引」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「強引」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
強引の意味
「強引」には次の意味があります。
・障害や反対などを押しきって、むりやりに事を行なうこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
抵抗や反対を押し切って、無理に物事を行うことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・無影は細い肩を抱いたまま、強引に建物の方へひきずっていこうとした。
(出典:井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』)
・しかし島田が思ってもいなかった強引さで事は運ばれているようだった。
(出典:半村良『軍靴の響き』)
・というよりは、私の旅のスケジュールを強引にそれに合わせたのである。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)
・彼女のやり方に強引さはなかったし、むしろある種の敬意を含んでいた。
(出典:小川洋子『やさしい訴え』)
・銀平のこの時の強引さは、後にも先にもただ一回のものであった。
(出典:山崎豊子『華麗なる一族 中』)
類語
・無理押し(むりおし)
意味:強引に物事を押し進めること。(出典:デジタル大辞泉)
・ごり押し(ごりおし)
意味:強引に自分の要求などを押し通すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・横紙破り(よこがみやぶり)
意味:自分の思ったとおりを無理に押し通そうとすること。また、そのような人。(出典:デジタル大辞泉)
・無理(むり)
意味:しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・乱暴(らんぼう)
意味: やり方・扱い方が、荒っぽく雑であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)