弔問
「弔問客が列をなす」などのように使う「弔問」という言葉。
「弔問」は、音読みで「ちょうもん」と読みます。
「弔問」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弔問」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
弔問の意味
「弔問」には次の意味があります。
・遺族を訪問して、くやみを述べること。(出典:デジタル大辞泉)
「弔問」とは「葬儀などに訪問し、ご遺族へお悔やみを述べること」それ自体を指し、それを行う人のことを弔問客といいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り
使い方・例文
・永福町の家へ弔問に行ってみると、夫人がひとり祭壇の前に坐っていた。夫人も胸を患っていた。
(出典:石川達三『心に残る人々』)
・畳に両手をついて弔問の言葉を受ける時も、彼女の姿は静かだった。
(出典:角田房子『一死、大罪を謝す』)
・それ以後も部下の家族の弔問や慰めの形でしばしば朋子を訪ねて来ている。
(出典:森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』)
・弔問客らしい男や女が歩道を歩いてゆき、かれはその後をついていった。
(出典:吉村昭『法師蝉』)
・一通は弔問状とでもいうべきもので、このような文字がならんでいた。
(出典:中村彰彦『明治忠臣蔵』)
類語
・訪う(とう)
意味:とむらう。弔問する。(出典:デジタル大辞泉)
・見舞う(みまう)
意味:病人や災難にあった人などを訪れて慰める。(出典:デジタル大辞泉)
・悔み(くやみ)
意味:人の死を悲しみ弔うこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・焼香(しょうこう)
意味:仏や死者に香をたいて拝むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弔慰(ちょうい)
意味:死者をとむらい、遺族を慰めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)