建立
「江戸時代に建立された建物」などのように使う「建立」という言葉。
「建立」は、音読みで「こんりゅう」と読みます。
「建立」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「建立」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
建立の意味
「建立」には次の意味があります。
・寺院や堂・塔などを建てること。(出典:デジタル大辞泉)
「建立」は「お寺などを立てること」を意味することが多いですが、「宗派などを新たに開くこと」や「事業などの形のないものをうちたてること」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・現在の法隆寺式と呼ばれる伽藍が建立されたと考えられている。
(出典:柴門ふみ『ぶつぞう入門(下)』)
・太閤が生前に建立したのだが、ほどなく地震のために崩壊してしまった。
(出典:星新一『城のなかの人』)
・家庭の建立に費す労力と精力とを自分は他に用うべきではなかったのか。
(出典:有島武郎『小さき者へ』)
・それでありますから一宗を建立するということはよほどむずかしい。
(出典:高楠順次郎『東洋文化史における仏教の地位』)
・私は最前空間、時間の建立からして、物我の二世界を作ると申しました。
(出典:夏目漱石『文芸の哲学的基礎』)
類語
・造営(ぞうえい)
意味:家屋などを建てること。また、その建てたもの。多くは神社・寺院・皇居・大家などにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・設営(せつえい)
意味:施設・建物・会場などを前もって設備し、準備すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・営造(えいぞう)
意味:大がかりな土木建築などの工事を行なうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・建築(けんちく)
意味:土、木材、金属、石などで家屋、橋梁などを建て築くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)