幻覚
「幻覚を見た」などのように使う「幻覚」という言葉。
「幻覚」は、音読みで「げんかく」と読みます。
「幻覚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「幻覚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
幻覚の意味
「幻覚」には次の意味があります。
・実際に感覚的刺激や対象がないのに、あるように知覚すること。幻視・幻聴など。(出典:デジタル大辞泉)
「幻覚」とは、簡単に言うと「まぼろし」のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何故ならば人間は幻覚によつてのみ本当に生きることが出来るのだから。
(出典:有島武郎『描かれた花』)
・なぜ幻覚を見たのかは分らないが、少なくとも俺の精神のせいではない。
(出典:山田太一『遠くの声を捜して』)
・いかに幻覚発生装置といえども、四十分では効果は発揮されないだろう。
(出典:いかに幻覚発生装置といえども、四十分では効果は発揮されないだろう。)
・それがただの幻覚でなかったことは、つぎの日になってはっきりした。
(出典:星新一『地球から来た男』)
・妖怪の幻覚を見せる薬物が開発されていたとしても、そう不思議はない。
(出典:岩本隆雄『イーシャの舟』)
類語
・空想(くうそう)
意味:現実にはあり得ないような事柄を想像すること。(出典:デジタル大辞泉)
・憶測(おくそく)
意味:自分でかってに推測すること。当て推量。(出典:デジタル大辞泉)
・仮想(かそう)
意味:実際にはない事物を、仮にあるものとして考えてみること。仮に想定すること。(出典:デジタル大辞泉)
・幻想(げんそう)
意味:現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。また、そのような想念。(出典:デジタル大辞泉)
・架空(かくう)
意味:根拠のないこと。また、事実に基づかず、想像によってつくりあげること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)