平然
「平然とした態度」などのように使う「平然」という言葉。
「平然」は、音読みで「へいぜん」と読みます。
「平然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平然の意味
「平然」には次の意味があります。
・何事もなかったように落ち着きはらっているさま。 (出典: デジタル大辞泉)
つまり、何らかの出来事に対して動揺していないことを意味します。
感情的にならず、普段どおりということです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・少女が一人平然と腕を組んで、そんな男たちを眺めまわしている。
(出典: 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第4巻』)
・そして過剰なる僕の自意識は、僕に平然とした顔をつくることを要求する。
(出典: 花村萬月『幸荘物語』)
・「もしこれがうまく行かなかったら」と彼女は同じように平然と言い添えた。
(出典: スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』)
・彼の不幸を知ってる女弟子たちは、彼の平然さに気を悪くした。
(出典: ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・僕はジャンの背中の平然としきった他人事的淡々ぶりに少しだけ舌を巻いていた。
(出典: 花村萬月『ゲルマニウムの夜 王国記』)
類語
・事も無げ (こともなげ)
意味: なんでもないかのように平然としているさま。 (出典: デジタル大辞泉)
・自若 (じじゃく)
意味: 重大事に当たっても、落ち着いていて、心や態度に少しの乱れもないさま。 (出典: デジタル大辞泉)
・何の其の (なんのその)
意味: 軽く受け流したり、反発したりする気持ちを表す。 (出典: デジタル大辞泉)
・無頓着 (むとんちゃく)
意味: 少しも気にかけないこと。 (出典: デジタル大辞泉)
・悠然 (ゆうぜん)
意味: 物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさま。 (出典: デジタル大辞泉)