平常心
「平常心を保つ」などのように使う「平常心」という言葉。
「平常心」は、音読みで「へいじょうしん」と読みます。
「平常心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平常心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平常心の意味
「平常心」には次の意味があります。
・ふだんと変わらない心。揺れ動くことのない心理状態。(出典:デジタル大辞泉)
「平常心」をわかりやすく言うと「日常のふつうの心」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・以前、赤木さんと話をしているときの私は、平常心ではいられなかった。
(出典:乙一『GOTH -リストカット事件』)
・ルーチンの仕事をこなしているうちに、いくらかは平常心が戻ってきた。
(出典:牧野修『スイート・リトル・ベイビー』)
・この無心と平常心とは、同じ心を別の言葉で示したものと見てよい。
(出典:柳宗悦『改めて民藝について』)
・とにかく平常心を取り戻さねばと、現状とは関係なさそうな方に話を振った。
(出典:月村奎『レジーデージー』)
・人は平静心あるいは平常心というものは持てないのです。
(出典:大川隆法『悟りの挑戦』上巻)
類語
・日常(にちじょう)
意味:つねひごろ。ふだん。平生。(出典:デジタル大辞泉)
・無念無想(むねんむそう)
意味:一切の想念を離れること。無我の境地に入り、無心になること。(出典:デジタル大辞泉)
・無心(むしん)
意味:一切の邪念・妄念を離れた心の状態。また心が働いていない状態。(出典:世界宗教用語大事典)
・邪念(じゃねん)
意味:悪意やたくらみを秘めた、よこしまな考え。邪心。(出典:デジタル大辞泉)
・雑念(ざつねん)
意味:物事をし通す妨げとなる、気を散らすような不要な考え。(出典:実用日本語表現辞典)