差異
「大きな差異がある」などのように使う「差異」という言葉。
「差異」は、音読みで「さい」と読みます。
「差異」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「差異」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
差異の意味
「差異」には次の意味があります。
・他のものと異なる点。ものとものの違い。差。(出典:デジタル大辞泉)
「差異」は、ある観点でみると同一であるもの同士を比較をしたときの「差」を指します。
似た言葉に「相違」がありますが、「相違」は2つのものを比べたときに明らかな「違い」があるときに使う言葉なので、「差異」とは意味合いが異なります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・違っているとなんとなくわかっているのだがその差異を指摘できない。
(出典:雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第01巻 リグザリオ洗礼』)
・ここまで来るまでも、地図と現実の光景の間に幾つもの差異を発見していた。
(出典:皆川ゆか『機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー』)
・利潤とは、価値体系と価値体系とのあいだにある差異から生み出される。
(出典:岩井克人『ヴェニスの商人の資本論』)
・しかし、二人の間の決定的な差異は、大学を卒業したあとに現われた。
(出典:西村京太郎『赤い帆船』)
・そして存在と存在者の存在論的差異を次のテーゼによって表現している。
(出典:細川亮一『ハイデガー入門』)
類語
・差(さ)
意味:物事と物事の間の性質・状態・程度などの違い。へだたり。(出典:デジタル大辞泉)
・不一致(ふいっち)
意味:一致しないこと。ぴったり合わないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・溝(みぞ)
意味:人と人との間の意見・感情などのへだたり。(出典:デジタル大辞泉)
・不等(ふとう)
意味:等しくないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・隔たり(へだたり)
意味:へだたること。また、その度合い。(出典:デジタル大辞泉)