履歴
「更新履歴」などのように使う「履歴」という言葉。
「履歴」は、音読みで「りれき」と読みます。
「履歴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「履歴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
履歴の意味
「履歴」には次の二つの意味があります。
1 その人が経てきた学業・職業など。経歴。
2 コンピューターで、データの送受信などの記録のこと。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
履歴の意味①「その人が経てきた学業・職業など。経歴。」
履歴の一つ目の意味は「その人が経てきた学業・職業など。経歴。」です。
「その人の履歴」で「その人の経歴」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・多少憮然とした思いで、これが俺の履歴の全部なのかと思った。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・もちろん、かつて何人かの人間の命を奪っている彼女の履歴は知っていた。
(出典:森博嗣『四季 4 冬』)
・しかし履歴書にあらわれているのは、決してその人の本当の履歴ではない。
(出典:中谷宇吉郎『私の履歴書』)
・念のため、丹羽章子のペン書の履歴書と、比較してみようと思ったのだ。
(出典:梶山季之『女の警察』)
類語
・キャリア
意味:職業・技能上の経験。経歴。(出典:デジタル大辞泉)
・素姓(すじょう)
意味:血筋。家柄。また、生まれ育った境遇。生まれ。育ち。(出典:デジタル大辞泉)
・略歴(りゃくれき)
意味:簡単な履歴。だいたいの経歴。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・生(お)い立(た)ち
意味:成人するまでの過程・経歴。(出典:デジタル大辞泉)
履歴の意味②「コンピューターで、データの送受信などの記録のこと。」
「履歴」の二つ目の意味は「コンピューターで、データの送受信などの記録のこと。」です。
わかりやすく言うと、コンピューター上の「更新履歴」や「閲覧履歴」などのような記録のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ワープロの文書には、その文書を作った日付が履歴として残るんです!!
(出典:石崎幸二『日曜日の沈黙』)
・そう考え、履歴を消そうとして、ある可能性に気づいて思いとどまった。
(出典:電車男『hermes』)
・インターネットでは何のページを見たのか「履歴」に残ることを!
(出典:宮谷シュンジ『絶望の世界 3絶望サイドストーリー ぼくのにっき』)
・ここ数時間の履歴には、ミキからのメッセージしか入っていない。
(出典:初野晴『漆黒の王子』)
類語
・ログ
意味:コンピューターの操作内容や、サーバーへのアクセスに関する履歴。(出典:IT用語がわかる辞典)
・レコード
意味:コンピュータ業界では、各個人の項目から構成された一人のデータをレコードと表現している。(出典:DBM用語辞典)
・ヒストリ機能(きのう)
意味:一度入力されたファイル名やディレクトリ名などのヒストリ(履歴)を記録しておき、再度の入力時には、このヒストリから選択できるようにする機能。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)
・通信履歴(つうしんりれき)
意味:電子メールや携帯電話、ビデオチャットなどの、通信先・発信元・通信日時などの記録。通信のログ。(出典:デジタル大辞泉)