屈辱
「屈辱を受ける」などのように使う「屈辱」という言葉。
「屈辱」は、音読みで「くつじょく」と読みます。
「屈辱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「屈辱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
屈辱の意味
「屈辱」には次の意味があります。
・屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること。はずかしめられて、面目を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「屈辱」は、力で押さえつけられて恥を受けることを意味し、似た言葉の「恥辱(ちじょく)」よりも、少し強い意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その声が怒りのためか屈辱のためか、その他の感情のためか震えていた。
(出典:森瑤子『女ざかり』)
・男の子は女から弱いと言われることが、この上もない屈辱であるらしい。
(出典:石川達三『充たされた生活』)
・みんな疲れすぎていて、検査される屈辱に反撥する力もないようだった。
(出典:クイーン/石川年訳『ローマ劇場毒殺事件』)
・モーパッサンのような男でさえ、この行為が屈辱的なものと考えていた。
(出典:ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』)
・その心の底には高見山で安子にからかわれたことの屈辱感があったのだ。
(出典:倉田百三『光り合ういのち』)
類語
・羞恥(しゅうち)
意味:はずかしく思うこと。はずべきこと。はじ。恥辱。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恥辱(ちじょく)
意味:体面・名誉などを傷つけること。はずかしめ。(出典:デジタル大辞泉)
・赤恥(あかはじ)
意味:人の前で受けるひどい恥。(出典:デジタル大辞泉)
・慙死(ざんし)
意味:恥じて死ぬこと。また、死ぬほど深く恥じること。(出典:デジタル大辞泉)
・辱める(はずかしめる)
意味:恥をかかせる。恥辱を与える。(出典:デジタル大辞泉)