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屈託とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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屈託

「屈託のない笑顔」などのように使う「屈託」という言葉。

「屈託」は、音読みで「くったく」と読みます。

「屈託」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「屈託」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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屈託の意味

「屈託」には次の二つの意味があります。

1 ある一つのことばかりが気にかかって他のことが手につかないこと。
2 疲れて飽きること。また、することもなく、退屈すること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

屈託の意味①「ある一つのことばかりが気にかかって他のことが手につかないこと。」

「屈託」の一つ目の意味は「ある一つのことばかりが気にかかって他のことが手につかないこと。」です。

主に後ろに「ない」をつけて、「心配事がなく、すなおな」という意味で使います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼女は白い歯を出し、警戒の米兵に身を寄せて、屈託なさそうに笑った。
(出典:大岡昇平『野火』)

・疑いをこめた目で見ると、目の前の少年はあまりに屈託がなさすぎた。
(出典:荻原規子『西の善き魔女外伝 ガーラント初見参』)

・その視線に気づいたのか、グラスランナーは屈託のない笑顔を浮かべた。
(出典:水野良『ロードス島戦記 外伝「黒衣の騎士」』)

・のびのびと何の屈託もなさそうなあの姿を見ると、全くもって羨ましい。
(出典:薄田泣菫『艸木虫魚』)

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類語

危惧きぐ
意味: あやぶみ、おそれること。(出典:デジタル大辞泉)

心配しんぱい
意味: 物事の先行きなどを気 にして、心を悩ますこと。(出典:デジタル大辞泉)

懸念けねん
意味: 気にかかって不安に思うこと。(出典:デジタル大辞泉)

憂慮ゆうりょ
意味: 心配すること。(出典:デジタル大辞泉)

屈託の意味②「 疲れて飽きること。また、することもなく、退屈すること。」

「屈託」の二つ目の意味は「 疲れて飽きること。また、することもなく、退屈すること。」です。

わかりやすく言うと「退屈で飽き飽きしていること」という意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・リュシアンが屈託しているあいだにも、日一日と春が近づきつつあった。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)

・そして彼女たちの明るい中に、屈託の多い心を一時でも忘れようとした。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)

・しかし、いつまでもそんな屈託にとらわれていることは出来なくなった。
(出典:海音寺潮五郎『平将門 下巻』)

・見ると総監が一人、大きなソファに沈み込んで何かひどく屈託している。
(出典:久生十蘭『魔都』)

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類語

退屈たいくつ
意味: することがなくて、時間 をもてあますこと。(出典:デジタル大辞泉)

手持ち無沙汰てもちぶさた
意味: することがなくて間が もたないこと。(出典:デジタル大辞泉)

ひま
意味: 用事のない時間。(出典:デジタル大辞泉)

飽きるあきる
意味: 多すぎたり、同じことが 長く続いたりして、いやになる。(出典:デジタル大辞泉)

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