尚早
「まだ時期尚早だ」などのように使う「尚早」という言葉。
「尚早」は、音読みで「しょうそう」と読みます。
「尚早」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「尚早」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
尚早の意味
「尚早」には次の意味があります。
・まだ早いこと。まだその時機でないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「尚早」をわかりやすくいうと、何かをするときにちょうど良い時ではなく早いという意味になります。タイミングが早いということをあらわす言葉です。
尚早だけで使われる機会は少なく「時期尚早」という言葉で使われることが多くあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・けど、まだその手に頼る決断を下すのは尚早だ。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2 善意の指針は悪意』)
・「と言って、さきほどあなたが言われたような手段は、私には尚早のような気がしますがね」長谷川権六は言った。
(出典:辻邦生『天草の雅歌』)
・冷静になってみれば、確かに、告白には時期尚早の感がある。
(出典:電車男『hermes』)
・一つのデータとはいえるかも知れないが、時機尚早、というところでしょう。
(出典:蘭郁二郎『脳波操縦士』)
・少なくとも今の段階で犯人を決めつけるのは時期尚早としか言えません。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)
類語
・早早(はやばや)
意味:普通よりずっと早い時期に行うさま。(出典:デジタル大辞泉)
・早早(そうそう)
意味:急いで物事をするさま。はやばや。(出典:デジタル大辞泉)
・最早(もはや)
意味:ある事態が実現しようとしているさま。はやくも。まさに。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・早くも(はやくも)
意味:物事の進行や実現が予想外に早いさま。もう。(出典:デジタル大辞泉)
・早め(はやめ)
意味:ふつうより早いこと。予定より早いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)