寓話
「寓話集を読む」などのように使う「寓話」という言葉。
「寓話」は、音読みで「ぐうわ」と読みます。
「寓話」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寓話」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寓話の意味
「寓話」には次の意味があります。
・教訓的な内容を、他の事物、主として動物にかこつけて表わした、たとえ話。寓言。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「寓話」をわかりやすく言うと「動物を主人公として、教訓となるような内容を物語にしたもの」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・寓話ではなく実際の話だったとしても、今の私とは違う話だと思った。
(出典:川上弘美『蛇を踏む』)
・作者にそんなつもりはなかったのだろうが〝寓話になっている〟のである。
(出典:星新一『きまぐれ暦』)
・道徳的な目的をもった作り話は、寓話とか作り話と呼ばれるものである。
(出典:ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』)
・ここまで話してくると、この寓話の意味を察せられる読者も多いことでしょう。
(出典:オーウェル/佐山栄太郎訳『動物農場』)
・この図書館には、生徒に噂されるさまざまな寓話があった。
(出典:桜庭一樹『GOSICK 第4巻』)
類語
・直喩(ちょくゆ)
意味:比喩法の一。「ようだ」「ごとし」「似たり」などの語を用いて、二つの事物を直接に比較して示すもの。(出典:デジタル大辞泉)
・引喩(いんゆ)
意味:比喩法の一。故事・ことわざや人の言葉をたとえに引用して、言いたいことを間接的に表現する方法。(出典:デジタル大辞泉)
・換喩(かんゆ)
意味:比喩法の一。ある事物を表すのに、それと深い関係のある事物で置き換える法。(出典:デジタル大辞泉)
・寓言(ぐうげん)
意味:他の物事に仮託して、高遠な思想や教訓を述べた説話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・アレゴリー
意味:抽象的な意味をもつ事柄を、具体的な形式を用いて表現すること。また、そのような文学。諷喩(ふうゆ)。寓意(ぐうい)。寓意物語。(出典:精選版 日本国語大辞典)