密着
「密着する」などのように使う「密着」という言葉。
「密着」は、音読みで「みっちゃく」と読みます。
「密着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「密着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
密着の意味
「密着」には次の意味があります。
・ぴったりとつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
すき間なく、ぴったりとくっつくことを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのために二人の膝は密着して、二人の体温が泌しみるやうにふれてきた。
(出典: 坂口安吾『決闘』)
・その直後、壁に密着させていた私の耳に、ごんっという衝撃が伝わった。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・ところが一方に、芸術的と称されるすこぶる現実に密着した小説がある。
(出典:福永武彦『第三随筆集 枕頭の書』)
・数字や資料のほうに現実感を密着させる型の秀才であるのかもしれない。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 朝の夢、夜の歌』)
類語
・接着(せっちゃく)
意味:物と物とがぴったりくっつくこと。また、くっつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・癒着(ゆちゃく)
意味:本来は分離しているはずの臓器・組織面が、外傷や炎症のために、くっつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・付着(ふちゃく)
意味:物が他の物にくっつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・引っ付く(ひっつく)
意味:ぴったりとついて離れなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・くっつく
意味:ある物が他の物に離れないように付着する。ねばりつく。密着する。つく。(出典:精選版 日本国語大辞典)