実用
「実用段階に入る」などのように使う「実用」という言葉。
「実用」は、音読みで「じつよう」と読みます。
「実用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「実用」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
実用の意味
「実用」には次の意味があります。
・実際に用いること。日常生活などの場で実際に役に立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「現場で実際に使うこと」という意味です。
特に、日常生活で利用可能であったり、役に立ったりすることを意味する場合が多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・合成材料を使用した実用だけが目的の新しい家とは、本質的にちがっていた。
(出典:星新一『ごたごた気流』)
・すぐにもこの装置を実用に供し、その効力を納得していただけると思う。
(出典:W.W.ショルス,K.H.シェール/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 5 決戦!ヴェガ星域』)
・あわてたとみえて、さっき買った実用書をテーブルにおきわすれている。
(出典:阿部牧郎『誘惑魔』)
・完全無公害型のエンジンがいつのまにか実用化されているということを。
(出典:大野木寛『ラーゼフォン第1巻』)
・そしてそのうちに塀はあまりにも高くなりすぎて、実用性を失っていく。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・むしろここには、会社か政府施設のような実用第一の雰囲気があった。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』)
・実用段階の超能力研究に成功したのは、結局日本の学園都市だけだっただろ。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 SS2』)
・純粋に防御のための建物であるため、塔は実用一辺倒の造りになっていた。
(出典:エディングス『エレニア記3 四つの騎士団』)