実現
「実現可能性」などのように使う「実現」という言葉。
「実現」は、音読みで「じつげん」と読みます。
「実現」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「実現」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
実現の意味
「実現」には次の意味があります。
・計画・期待などが現実のものになること。また、現実のものとすること。（出典：デジタル大辞泉）
漢字の通り「実際に現れること」を意味する二字熟語です。
計画、期待、希望などが、現実になることを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それに、これだけのものを実現するのは一人じゃ、でかすぎる仕事だよ。
（出典：E・E・スミス／川口正吉訳『宇宙のスカイラーク』）
・お前は、実現できたはずの暮らしをただ熱望するだけで過ごした。
（出典：アレクサンドル・デュマ／泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』）
・自分の夢の実現される日が近づいたような喜びを感じないわけには行かない。
（出典：寺田寅彦『自由画稿』）
・努めてそうしようとしても実現性のないむずかしいことに違いない。
（出典：与謝野晶子『源氏物語』）
・その完成はテレヴィジョンの一般実現を容易にするからだ。
（出典：戸坂潤『現代日本の思想対立』）
・川島の言うアリバイ工作にも実現可能性が出てくる。
（出典：法月綸太郎『生首に聞いてみろ』）
・夫にぜひとも見せてやりたいが、こればかりは実現不可能だった。
（出典：森瑤子『カサノバのためいき 世にも短い物語』）
・一瞬実現された感触は、 気がつくと、すでに失われている。
（出典：高橋悠治『音楽の反方法論序説』）
