完勝
「紅組の完勝だ」などのように使う「完勝」という言葉。
「完勝」は、音読みで「かんしょう」と読みます。
「完勝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「完勝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
完勝の意味
「完勝」には次の意味があります。
・試合、戦いなどで、相手につけ込むすきを与えず完全な勝利を得ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「完勝」とは、一方的に勝利したときに使う言葉です。負けた相手からすると屈辱的な表現かもしれません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・第一局は完勝だし、第二局も勝負は負けたが読み勝っていた。
(出典:河口俊彦『人生の棋譜)
・そして黒雪姫と楓子フウコの一人足りないチームも、青チームと緑チームに完勝。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第13巻 -水際の号火』)
・短期間に完勝しなければ、クーデター全体を鎮定することは困難になる。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 2 野望篇』)
・彼が戦場に到着したとき、完勝をおさめた帝国軍はすでに帰路についていた。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 4』)
・八日夜の第一次ソロモン海戦では、大敵に対して予想外の完勝を果した。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
類語
・大勝(たいしょう)
意味:大きな差をつけて勝つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・楽勝(らくしょう)
意味:楽に勝つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・快勝(かいしょう)
意味:あざやかに、またはあっさりと、気持ちよく勝つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・圧勝(あっしょう)
意味:競技・選挙などで、他を大きく引き離して一方的に勝つこと。また、そのような勝ち方。(出典:デジタル大辞泉)
・辛勝(しんしょう)
意味:競技などで、かろうじて勝つこと。(出典:デジタル大辞泉)