完備
「空調完備」などのように使う「完備」という言葉。
「完備」は、音読みで「かんび」と読みます。
「完備」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「完備」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
完備の意味
「完備」には次の意味があります。
・必要なものが完全に備わっていること。また、完全に備えること。(出典:デジタル大辞泉)
「完備」をわかりやすく言うと「必要なものが全て用意されていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・食事用のスペースで、そこにはテーブルや椅子が完備していた。
(出典:J・ブリッシュ『スター・トレックTV版(全12巻) 11 惑星ゴトスの妨害者』)
・管理人が常駐している地下駐車場で、身障者用スペースを完備してある。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
・ジャル・ハドの専用艇だから、他の艇よりも武装は完備しているだろう。
(出典:バローズ『火星シリーズ9 火星の合成人間』)
・制装とはいっても本来の機能を完備したのは半数にも満たなかった。
(出典:眉村卓『不定期エスパー6』)
・大和は最終的な改造の結果、完備した通信施設を三室持つこととなった。
(出典:吉田満『鎮魂戦艦大和(上)』)
類語
・整備(せいび)
意味:すぐ役立つように準備したり整えたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・設備 (せつび)
意味:ある目的に必要な器物、装置、建物などを備えること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・万全 (ばんぜん)
意味:少しも手落ちのないこと。きわめて完全なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・全備 (ぜんび)
意味:完全に備わっていること。(出典:デジタル大辞泉)
・兼備 (けんび)
意味:二つ以上の事柄をかねそなえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)