安産
「無事安産でした」などのように使う「安産」という言葉。
「安産」は、音読みで「あんざん」と読みます。
「安産」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「安産」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
安産の意味
「安産」には次の意味があります。
・あまり苦痛や危険もなく子を産むこと。軽いお産。(出典:デジタル大辞泉)
「安産」とは、出産について問題なく、苦しまずに出産すること、無事に出産することを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・安産札あんざんまもりじゃねえが、面のまんなかに字が書いてねえのが不思議なくらいだ。
(出典:久生十蘭『顎十郎捕物帳』)
・ウエストン夫人の安産を知らされ、友人たちは幸せな気分に包まれた。
(出典:オースティン/ハーディング祥子訳『エマ(下)』)
・安産の祈祷をするのに、なぜ僧正級の者を五人も呼ばねばならないだろうか。
(出典:新田次郎『新田義貞(上)』)
・医者と美齢が安産だと言ってくれたので安心したがね。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(3部)』)
・あなたが結婚したり安産して喜んでいる時に会見にきてくれるショウバイじゃないのです。
(出典:坂口安吾『安吾人生案内』)
類語
・出産(しゅっさん)
意味:子が生まれること。また、子を産むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・分娩(ぶんべん)
意味:胎内の子を体外に産み出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・お産(おさん)
意味:子を産むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・産む(うむ)
意味:胎児や卵を母体から外に出す。(出典:デジタル大辞泉)
・腹を痛める(はらをいためる)
意味:自分が子を産むことの比喩的な表現。(出典:デジタル大辞泉)