安堵
「安堵の胸をなでおろす」などのように使う「安堵」という言葉。
「安堵」は、音読みで「あんど」と読みます。
「安堵」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「安堵」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
安堵の意味
「安堵」には次の意味があります。
・気がかりなことが除かれ、安心すること(出典:デジタル大辞泉(小学館))
「安堵」をわかりやすく言うと「心から安心すること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして彼がふたたび頭をあげたとき彼女は安堵した様子に見えた。
(出典:スタインベック/大久保康雄訳『怒りの葡萄』)
・彼は大安堵をして、告白書を焼却したその直後に殺されてしまったのだ。
(出典:海野十三『地獄の使者』)
・びっくりしている声を聞いたとたん、安堵して床にへたり込んでしまった。
(出典:野村美月『文学少女シリーズ08 “文学少女”と神に臨む作家 下』)
・黒軍の競技者たちは、数瞬の緊張から解放されて、安堵の溜息をついた。
(出典:バローズ『火星シリーズ05 火星のチェス人間』)
・妹の気配けはいがようやく消えたことにわたしは安堵して、その夜はよく眠った。
(出典:桜庭一樹『GOSICKs 第3巻』)
類語
・気が緩む(きがゆるむ)
意味:緊張感がなくなる。気持ちの張りがなくなる。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・気強い(きづよい)
意味:頼りになって安心である。心強い。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・肩の荷が下りる(かたのにがおりる)
意味:責任や負担から解放されて楽になる。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・息を吐く(いきをはく)
意味: 苦しみや緊張から解放される。ほっとする。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・静まる(しずまる)
意味:物音がやんで静かになる。(出典:デジタル大辞泉(小学館))