娶る
「妻を娶る」などのように使う「娶る」という言葉。
「娶る」は、訓読みで「めとる」と読みます。
「娶る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「娶る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
娶るの意味
「娶る」には次の意味があります。
・妻として迎える。(出典:デジタル大辞泉)
男性が結婚して女性を妻にすることを意味します。
「妻取る(めとる)」という字から由来します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかも男は自ら娶ることを望み、これほどの優しさを示してくれている。
(出典:和田竜『村上海賊の娘 下巻』)
・昨日まで無一物の旅の青年は、一度に三婦人を娶って富貴の人となった。
(出典:田中貢太郎『申陽洞記』)
・二人の息子はそれぞれに有名会社に入社し、妻を娶って子供までいる。
(出典:泡坂妻夫『蔭桔梗』)
・寧子を娶ることは、もっと先のほうがよいと考えたまでのことである。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)
・かつて頼宣が、娘のおよつ姫を光國に娶らせようとしたことを言っていた。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
類語
・めあわせる
意味:妻として添わせる。嫁入りさせる。(出典:デジタル大辞泉)
・縁付く(えんづく)
意味:嫁に行く。とつぐ。また、婿入りする。(出典:デジタル大辞泉)
・連れ添う(つれそう)
意味:夫婦になる。夫婦として暮らす。(出典:デジタル大辞泉)
・妻帯(さいたい)
意味:妻を持つこと。妻がいること。(出典:デジタル大辞泉)
・入籍(にゅうせき)
意味:ある者が、ある戸籍に新しくはいること。入戸(にゅうこ)。じゅせき。(出典:精選版 日本国語大辞典)