威風
「堂々たる威風」などのように使う「威風」という言葉。
「威風」は、音読みで「いふう」と読みます。
「威風」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「威風」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
威風の意味
「威風」には次の意味があります。
・ 威勢があること。威光が他におよぶこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
人を制するような勢いがあり、おのずとそれに従ってしまうような力があることを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・剣は見えずとも、彼女が卓越した剣士である事はその威風が証明していた。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night セイバー -v1.00』)
・かつての威風ある歩きぶりは、どこへ行ってしまったのだろうか?
(出典:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(下)』)
・威風辺りを払った金日成の軍隊は、まさに雲散霧消したかのように見えた。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(下)』)
・新来の巡礼の無比の威風に当てられた者の、否応ない三嘆の光景である。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』)
・もはや諸国大名を制圧したかつての威風は地におちてしまった。
(出典:池波正太郎『人斬り半次郎 幕末編』)
類語
・威厳(いげん)
意味:近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・威容(いよう)
意味:威勢のあるりっぱな姿。(出典:デジタル大辞泉)
・威光(いこう)
意味:人をおそれさせ、従わせる力や勢い。(出典:デジタル大辞泉)
・貫禄(かんろく)
意味:身に備わった威厳。(出典:デジタル大辞泉)
・荘厳(そうごん)
意味:おごそかなこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)