威儀
「威儀を正す」などのように使う「威儀」という言葉。
「威儀」は、音読みで「いぎ」と読みます。
「威儀」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「威儀」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
威儀の意味
「威儀」には次の意味があります。
・ いかめしく重々しい動作。立ち居振る舞いに威厳を示す作法。(出典:デジタル大辞泉)
動作や姿勢が、作法や礼式にあっている様子を指します。そのため、威厳のある立ち居振る舞いという意味で使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・前の影は、高く、武将のみに見られる威儀整った歩きかたであった。
(出典:柴田錬三郎『赤い影法師』)
・私にはどうも、国の威儀だとか、王の威信なんてことが分からない。
(出典:小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』)
・最初は威儀をただしたが、そうすると主人がいっそうひどく笑った。
(出典:ロンドン/山本政喜訳『白い牙』)
・源氏が威儀をととのえ車にあゆむあいだ、前駆はかしがましく先をおう。
(出典:田辺聖子『新源氏物語』)
・十歩に一人の割あいで、さまざまの装いで威儀を誇った武士と出会う。
(出典:柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(上)』)
類語
・貫禄(かんろく)
意味:からだつきや態度などから感じる人間的重みや風格。(出典:デジタル大辞泉)
・威徳(いとく)
意味:厳かで徳の高いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・尊厳(そんげん)
意味:とうとくおごそかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・威信(いしん)
意味:威厳と信望。(出典:デジタル大辞泉)
・威容(いよう)
意味:威勢のあるりっぱな姿。(出典:デジタル大辞泉)