威信
「威信を示す」などのように使う「威信」という言葉。
「威信」は、音読みで「いしん」と読みます。
「威信」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「威信」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
威信の意味
「威信」には次の意味があります。
・ 威厳と信望。(出典:デジタル大辞泉)
「威信」を分かりやすく言うと、「人に示す威厳・威勢」と「人から寄せられる人望」のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何となれば、政府には政府の威信を維持する必要があったからである。
(出典:松本清張『小説東京帝国大学(下)』)
・あまつさへ足利義満が国辱的な外交を行つて日本の威信を失墜してゐる。
(出典:坂口安吾『二流の人』)
・素直に間違いを認めて正すことが本当の威信を高める方法だと思うのです。
(出典:赤川次郎『ミステリ博物館』)
・だれもうしろからローマ人の威信を示す公そのひとが来るのではないかと思ったのだ。
(出典:リルケ/星野慎一訳『マルテの手記』)
・第二の問題を解決しなければ、国内における将軍の威信は全く失墜してしまう。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(二)』)
類語
・威名(いめい)
意味:威勢があるという名声や評判。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・プレステージ
意味:威信。威光。名声。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・名誉(めいよ)
意味:社会的に認められている、その個人または集団の人格的価値。(出典:デジタル大辞泉)
・気格(きかく)
意味:品格。気品。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・貫禄(かんろく)
意味:からだつきや態度などから感じる人間的重みや風格。(出典:デジタル大辞泉)