太鼓
「太鼓を叩く」などのように使う「太鼓」という言葉。
「太鼓」は「たいこ」と読みます。
「太鼓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「太鼓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
太鼓の意味
「太鼓」には次の意味があります。
・木や金属などの堅い物質でできた胴の片面ないし両面に、動物の革などの膜状の物質を強い張力で取り付けた楽器の総称。(出典:藤田隆則)
「太鼓」をわかりやすく言うと「膜のある楽器」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・部屋の中で一組の大きな太鼓型の円筒が回転するカタカタいう音がした。
(出典:フレドリック・デイヴィス/小倉多加志訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第15巻 スラッシュ株式会社』)
・こんな山中で太鼓の音がするなんて、聞いたこともないことでしたから。
(出典:ポー/八木敏雄訳『ポオのSF 第1巻』)
・岸本が帰ろうとして腰を上げかけたとき、遠くから太鼓の音が聞こえた。
(出典:もりたなるお『土俵に棲む鬼 相撲小説集』)
・きょうは張りきってるんだから、いつもの伝六太鼓とは音が違うんだッ。
(出典:佐々木味津三『右門捕物帖』)
・顔はすでに太鼓の皮のように薄い透明な皮をかぶった死者の顔になっていた。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書3』)
類語
・膜鳴楽器(まくめいがっき)
意味:ホルンボステル=ザックス楽器分類法の一分科。膜を張り,その振動によって発音する楽器で,ドラム類をさす。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
・ドラム
意味:太鼓のことで、膜鳴楽器のほぼすべてが含まれるが、一部の民族音楽において用いられているスリット・ドラム(割れ目太鼓)のように、体鳴楽器でもこの名のついているものがある。(出典:藤田隆則)
・タンバリン
意味:膜鳴および体鳴の両要素を兼備した打楽器。タンブリンともいう。(出典:日本大百科全書)
・太鼓持(たいこもち)
意味:太鼓を持つこと。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・鼓(つづみ)
意味:日本の打楽器。太鼓の一種だが,胴の中央部が細くくびれている。(出典:株式会社平凡社)