大志
「少年よ大志を抱け」などのように使う「大志」という言葉。
「大志」は、音読みで「たいし」と読みます。
「大志」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大志」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
大志の意味
「大志」には次の意味があります。
・ 将来や未知のものに対する遠大な希望。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「大志を抱く」であれば、「将来に対して大きな希望や望みを持つ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・最近、なんだか少し怠けていると思ったら、彼女は大志を抱いているらしい。
(出典:五木寛之『風に吹かれて』)
・かれにかぎって、大志を曲げて変心するようなことはあるまい。
(出典:吉川英治『鳴門秘帖』)
・われわれが、どんな大志を抱いているか、すでに、ぬすみ聞いて居ろう。
(出典:柴田錬三郎『嗚呼 江戸城(上)』)
・青雲の大志を抱いて上洛を夢みた若者は、どれだけ存在したことか。
(出典:桑田忠親『斎藤道三』)
・それは将来へ大志をいだく謙信が彼に承知で失踪をゆるしたものだといわれている。
(出典:吉川英治『上杉謙信』)
・わたしには、いや、わたしたち普通の高校生に大志というものがなかった。
(出典:桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』)
・直後が直後である内に、起こさぬばならぬ大志ではない。
(出典:西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』)
・信長に仕えて十余年、初めて示すあるじの大志を彼は垣間見た。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(上)』)