大らか
「大らかな人」などのように使う「大らか」という言葉。
「大らか」は、訓読みで「おおらか」と読みます。
「大らか」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大らか」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
大らかの意味
「大らか」には次の意味があります。
・ゆったりとして、こせこせしないさま。大様。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ゆったりとした心を持ち、態度が落ち着いている様子を表します。
心が広くて一緒にいて落ち着くような人のことを「大らかな人」と言ったりします。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は彼を古い型にとらわれないおおらかな男だと勝手に思い込んでいた。
(出典:内田春菊『息子の唇』)
・雨の母親は放任主義でおおらかだが、父親は相当に厳きびしい人であるらしい。
(出典:片山憲太郎『電波的な彼女01』)
・彼は敏感な男だから、妻のようにおおらかに眠ることができなかった。
(出典:浅野誠『ビジネスマンの精神病棟』)
・むしろ会員の中で最もおおらかでのびのびしているように見えた。
(出典:森村誠一『日蝕の断層』)
・ルソーはもはやそのようなおおらかな態度をとることができない。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
類語
・鷹揚 (おうよう)
意味:小さなことにこだわらずゆったりとしているさま。おっとりとして上品なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・寛大(かんだい)
意味:度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・寛容(かんよう)
意味:心が広くて、よく人の言動を受け入れること。(出典:デジタル大辞泉)
・気が大きい(きがおおきい)
意味:小さなことを気にしない。度量が大きい。(出典:デジタル大辞泉)
・大腹(たいふく)
意味:度量の大きいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)