多忙
「多忙につき欠席させていただきます」などのように使う「多忙」という言葉。
「多忙」は、音読みで「たぼう」と読みます。
「多忙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「多忙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
多忙の意味
「多忙」には次の意味があります。
・常に忙しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「多忙」という言葉を分かりやすく言うと、「やらなくてはならないことがとても多い状態」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なんでも普段の寺生活が多忙ゆえ、毎日飲むのが習慣化されたそうです。
(出典:麻生佳花『尼は笑う』)
・多忙な人には、こんな何もしない時間は、何とも奇妙に感じられるのだ。
(出典:モーリアック/遠藤周作訳『愛の砂漠』)
・この男は、現在の職について以来、もっとも多忙な毎日を送っていた。
(出典:ハインライン『メトセラの子ら』)
・中村は事件の詳細を知りたいと思ったが、多忙がそれを許さなかった。
(出典:角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』)
・理由は、彼が文学の仕事に多忙をきわめているからというのである。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(下)』)
類語
・忙中(ぼうちゅう)
意味:忙しい最中。(出典:デジタル大辞泉)
・慌ただしい(あわただしい)
意味:物事をしようとしてしきりにせきたてられるさま。落ち着かなくせわしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・せわしい
意味:用事が多くてひまがない。いそがしくて休む間もない。(出典:デジタル大辞泉)
・多端(たたん)
意味:事件や仕事が多くて忙しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・繁忙(はんぼう)
意味:仕事が多くて忙しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)