変幻自在
「変幻自在に姿を変える」などのように使う「変幻自在」という言葉。
「変幻自在」は、音読みで「へんげんじざい」と読みます。
「変幻自在」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「変幻自在」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
変幻自在の意味
「変幻自在」には次の意味があります。
・思うままに姿を変えて、現れ消えること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
出没や見た目などが自由自在に変わる様子を表します。
「変幻」は「出没・変化が素早いこと」、「自在」は「自由なこと」を表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・変幻自在でつねになにを考えているのか、この男はまったくわからない。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・変幻自在に形を変えるこのビルは、この男にとっては、別の形をしていた。
(出典:篠田節子『レクイエム』)
・変幻自在の擬態装甲を纏まとった戦闘機は國子たちが見たことのない形をしていた。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・斜めに歩く角度は伸縮自在であるから、塔の運動の趣も変幻自在である。
(出典:和辻哲郎『古寺巡礼』)
・固定観念に囚とらわれるのを嫌い、変幻自在を要とするのが、仙術の発想だ。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録02 嵐を招く道士たち』)
類語
・臨機応変(りんきおうへん)
意味:その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・縦横無尽(じゅうおうむじん)
意味:どの方面にも限りがないこと。物事を思う存分にすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・日和見(ひよりみ)
意味:有利なほうにつこうと、形勢をうかがうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・無窮自在(むぐうじざい)
意味:思いのままに振る舞う・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・朝令暮改(ちょうれいぼかい)
意味:方針などが絶えず変わって定まらないこと。(出典:デジタル大辞泉)