増進
「食欲増進」などのように使う「増進」という言葉。
「増進」は、音読みで「ぞうしん」と読みます。
「増進」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「増進」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
増進の意味
「増進」には次の意味があります。
・物事の勢いなどがいっそう激しくなること。また、激しくすること。(出典:デジタル大辞泉)
「増進」は体力や能力、食欲などが高まる際に使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ところで相手がそうした態度に出ると、私のいやけは急に増進するのです。
(出典:横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』)
・かくの如くして始めて各自の仕事はその人の幸福を増進するものとなるであらう。
(出典:ケイ・エレン『恋愛と道徳』)
・その維持増進が国民生活の安定になるというのは、少し変である。
(出典:戸坂潤『社会時評)
・しかし科学は全体として見れば人間一般の福利を増進するつもりで進んで来た。
(出典:寺田寅彦『科学と文学』)
・この増進は、農業及び産業の発達と種痘の実施とに、帰せられている。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
類語
・促進(そくしん)
意味:物事がはやくはかどるようにうながすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・助長(じょちょう)
意味:力を添えて、ある物事の成長や発展を助けること。(出典:デジタル大辞泉)
・増幅(ぞうふく)
意味:物事の程度や範囲を大きくすること。(出典:デジタル大辞泉)
・増大(ぞうだい)
意味:ふえて大きくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・増長(ぞうちょう)
意味:しだいに程度がはなはだしくなること。(出典:デジタル大辞泉)