増資
「事業を拡張するために増資する」などのように使う「増資」という言葉。
「増資」は、音読みで「ぞうし」と読みます。
「増資」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「増資」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
増資の意味
「増資」には次の意味があります。
・株式会社や有限会社が事業の拡張や運転資金の補充などのために資本金額を増加すること。有償増資と無償増資とがある。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「増資」の対義語は「減資」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・五月の増資払い込みが終わるあたりから、逆に玉不足が深刻化してきた。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・当然のことながら増資をしても、ある程度配当を維持しなければならない。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・星はアメリカで調査してきたことを応用し、独特の方式で増資をおこなった。
(出典:星新一『人民は弱し 官吏は強し』)
・増資の件も豊海自動車が引受団から抜けさせてほしいといっているようです。
(出典:石田衣良『波のうえの魔術師』)
・電力株の増資があって、借金の交渉のため銀行へ行かなければならないし。
(出典:阿刀田高『ナポレオン狂』)
類語
・出資(しゅっし)
意味:資金を出すこと。特に、事業を営むための資金として、金銭その他の財産または労務・信用を会社または組合にだすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・投機(とうき)
意味:将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。(出典:デジタル大辞泉)
・放資(ほうし)
意味:資本を放出すること。利殖の目的で資本をおろすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・投資(とうし)
意味:利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・勘定(かんじょう)
意味:代金を支払うこと。また、その代金。(出典:デジタル大辞泉)