垢抜ける
「都会に行って垢抜ける」などのように使う「垢抜ける」という言葉。
「垢抜ける」は、訓読みで「あかぬける」と読みます。
「垢抜ける」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「垢抜ける」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
垢抜けるの意味
「垢抜ける」には次の意味があります。
・容姿・動作や技芸などが洗練されている。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「姿や動きなどの野暮ったさが消え、磨きがかかる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これをちょっと前に出してあげるとぐっと垢抜けるんだよね。
(出典:宇佐美游『調子のいい女』)
・どうしてこんな垢抜けない男が店長を任されているのか不思議なくらいだ。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・明らかに水商売とわかる風貌だが、化粧も着ているものも垢抜けていた。
(出典:海月ルイ『プルミン』)
・喜六の実家の母親は四十半ばであったが、商売柄、大層垢抜けた女だった。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる舟』)
・変って当然ではあるだろうが、垢抜けして、輝くように目立つ子になった。
(出典:赤川次郎『過熟の実』)
類語
・洗練(せんれん)
意味:人柄や趣味などを、あかぬけのした優雅・高尚なものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・粋(いき)
意味:質が良くすぐれている。すぐれたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・昇華(しょうか)
意味:物事が一段上の状態に高められること。(出典:デジタル大辞泉)
・趣(おもむき)
意味:そのものが感じさせる風情。しみじみとした味わい。(出典:デジタル大辞泉)
・雅(みやび)
意味:宮廷風で上品なこと。都会風であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)