困惑
「困惑した表情をみせる」などのように使う「困惑」という言葉。
「困惑」は、音読みで「こんわく」と読みます。
「困惑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「困惑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
困惑の意味
「困惑」には次の意味があります。
・どうしてよいか判断がつかず迷うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「困惑」とは、動きが取れないほどどうしてよいかわからなくて戸惑う様子を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わずかだったが、青木にだけわかるような困惑の色が表情に滲んでいる。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・困惑の表情を浮かべて黙ってしまうのだろうと思っていたのだ。
(出典:困惑の表情を浮かべて黙ってしまうのだろうと思っていたのだ。)
・ぼんやりと視線をさまよわせていたおれは、困惑したような声に顔を上げた。
(出典:喬林知『今日からマ王 第06巻 「きっとマのつく陽が昇る!」』)
・笑う後から滲み出る甲谷の困惑した顔色を、参木は黙って眺めていた。
(出典:横光利一『上海』)
・いたずらの現場を見つけられた子どもみたいに夫は困惑の表情を浮かべる。
(出典:阿刀田高『空想列車(上)』)
類語
・狼狽(ろうばい)
意味:不意の出来事などにあわててうろたえること。(出典:デジタル大辞泉)
・混迷(こんめい)
意味:混乱して、分別に迷うこと。複雑に入りまじって、見通しがつかないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・戸惑い(とまどい)
意味:手段や方法がわからなくてどうしたらよいか迷うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・当惑(とうわく)
意味:事にあたって、どうしたらいいか途方にくれること。(出典:デジタル大辞泉)
・混乱(こんらん)
意味:物事が入り乱れて秩序をなくすこと。いろいろなものが入りまじって、整理がつかなくなること。(出典:デジタル大辞泉)