営巣
「ツバメが営巣を始めた」などのように使う「営巣」という言葉。
「営巣」は、音読みで「えいそう」と読みます。
「営巣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「営巣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
営巣の意味
「営巣」には次の意味があります。
・動物が巣を作ること。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「営巣」は「巣を作ること」を意味しますが、特に鳥が巣を作る場合に使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ツバメの夫婦は営巣期から産卵期にかけて、驚くほど頻繁に交尾する。
(出典:竹内久美子『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ』)
・営巣の位置として、それが適当であるとは思われない。
(出典:H・ロフティング/井伏鱒二『ドリトル先生物語全集(全12巻) 11 ドリトル先生と緑のカナリア』)
・アザラシの営巣地のようでもあるが、悲鳴も闘争も繁殖行動もない。
(出典:野尻抱介『太陽の簒奪者 (ハヤカワ文庫)』)
・とくに、いまは姿を消そうとしている、ハジロガモとアカガモの営巣地なのだ。
(出典:カーソン/青樹簗一訳『沈黙の春』)
・動物の種類は何であってもいいし、争いの対象は配偶者の所有権や営巣場所、寝場所やエサなどいろいろと考えられる。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)
類語
・巣造り(すづくり)
意味:鳥や獣などが巣をつくること。(出典:デジタル大辞泉)
・巣を組む(すをくむ)
意味:巣をつくる。巣を構える。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・巣くう(すくう)
意味:巣を作ってすむ。(出典:デジタル大辞泉)
・巣篭(すごもり)
意味:鳥などが巣の中にこもっていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・就巣(しゅうそう)
意味:鳥が卵をかえすために巣について卵を抱くこと。(出典:デジタル大辞泉)