喪失
「資格を喪失する」などのように使う「喪失」という言葉。
「喪失」は、音読みで「そうしつ」と読みます。
「喪失」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悲嘆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
喪失の意味
「悲嘆」には次の意味があります。
・失うこと。現代では主として、抽象的な事柄についていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
記憶や資格など、具体的な物質として存在しないものが無くなった時に使います。
たとえば、財布を落としたことを「財布を喪失した」などのように表現するのは現代では一般的ではありません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・むしろ恐れすぎるために自信を喪失することの方が、はるかに危険である。
(出典:横溝正史『蔵の中・鬼火』)
・自分自身の存在まで消え去るような喪失感をあなたは味わうに違いない。
(出典:梅田みか『愛人の掟2』)
・研究に没頭し続けた せいで、現実感というものを喪失しているらしい。
(出典:安井健太郎『ラグナロク 第1巻 黒き獣』)
・彼は今、もはや帰るべき場所を完全に喪失した自分を感じていた。
(出典:川又千秋『天界の狂戦士』)
・それで彼はもう戦意を喪失したらしく、僕に背中を見せて逃げようとした。
(出典:有栖川有栖『ダリの繭』)
類語
・亡失(ぼうしつ)
意味:なくなること。ほろびうせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ロス
意味: 失うこと。喪失。(出典:デジタル大辞泉)
・消失(しょうしつ)
意味:物が消えてなくなること。また、今まで有効だったものが、その効力などを失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・無くす(なくす)
意味:今まであったもの、持っていたものを失う。(出典:デジタル大辞泉)
・死ぬ(しぬ)
意味:そのもの本来の力や働きが果たされなかったり、うまく利用されなかったりする状態になる。活用されなくなる。(出典:デジタル大辞泉)