善後策
「善後策を検討する」などのように使う「善後策」という言葉。
「善後策」は、音読みで「ぜんごさく」と読みます。
「善後策」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「善後策」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
善後策の意味
「善後策」には次の意味があります。
・後始末をうまくつけるための方法。(出典:デジタル大辞泉)
「善後策」をわかりやすくいうと、何かが済んだあとに、そつなく片付けるための方法という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・暴発を中止してそれぞれ京から散るか、それとも短兵急に決行するか、善後策が必要なはずだ。
(出典:司馬遼太郎『燃えよ剣 1 (上)』)
・この四、五日来、竹橋の近衛砲兵連隊の騒動で、その善後策に多忙であった。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・理由の詮索などそっちのけで、夢中になって善後策を講じていた。
(出典:半村良『不可触領域』)
・仲間を呼んできて、ひとつ善後策を相談しよう。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル13] 横溝正史 「三つ首塔」 v0.9』)
・僕はすぐに何人かの友人の知恵を借りて、自分なりの善後策を練った。
(出典:黒沼克史『援助交際』)
類語
・企て(くわだて)
意味:計画を立てること。また、その内容。もくろみ。計画。(出典:デジタル大辞泉)
・施策(しさく)
意味:政策・対策を立てて、それを実地に行うこと。政治などを行うに際して実地にとる策。(出典:デジタル大辞泉)
・対策(たいさく)
意味:相手の態度や事件の状況に対応するための方法・手段。(出典:デジタル大辞泉)
・対処(たいしょ)
意味:ある事柄、状況や情勢変化に応じて、適切な処置をとること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・方策(ほうさく)
意味:はかりごと。計略。また、手段。方法。(出典:デジタル大辞泉)