品定め
「商品の品定めをする」などのように使う「品定め」という言葉。
「品定め」は、訓読みで「しなさだめ」と読みます。
「品定め」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「品定め」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
品定めの意味
「品定め」には次の意味があります。
・人や物の優劣やよしあしなどを批評し判定すること。(出典:デジタル大辞泉)
「品定め」をわかりやすく言うと、自分の中で人や物について比べて、勝っていたり劣っていたりを評価することという意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あたしたち、思うぞんぶんほかのテーブルの客の品定めをしましたわ。
(出典:クリスティ/小西宏訳『パーカー・パイン1』)
・ただじっと、品定めでもするみたいにあたしの顔を見つめていましたっけ。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
・まるでその態度といったら、いまこのひととき、酒の品定めほどこの世に大事なものはないと言わんばかりの態度だ。
(出典:ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』)
・そして、地図の上でみると、どこよりも交通不便な土佐の国を品定めした
(出典:佐藤垢石『みやこ鳥』)
・女たちは、さきごろの品定めで「地」の組にえらばれた娘たちであった。
(出典:山田風太郎『忍法帖6 魔界転生 上』)
類語
・格付(かくづけ)
意味:価値・地位・資格などによって物や人を分類し、段階をつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・鑑定(かんてい)
意味:物事を判断すること。また、その判断。(出典:デジタル大辞泉)
・品評(ひんぴょう)
意味:事物の優劣、価値の上下、等級などを論じ定めること。しなさだめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目利き(めきき)
意味:器物・刀剣・書画などの真偽・良否について鑑定すること。また、その能力があることや、その能力を備えた人。人の才能・性格などを見分けることにもいう。(出典:デジタル大辞泉)
・月旦(げったん)
意味:「月旦評」の略。「人物月旦」(出典:デジタル大辞泉)