咄嗟
「咄嗟に振り払う」などのように使う「咄嗟」という言葉。
「咄嗟」は、音読みで「とっさ」と読みます。
「咄嗟」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「咄嗟」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
咄嗟の意味
「咄嗟」には次の意味があります。
・ ごくわずかな時間。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、「一瞬の間」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どう答えたものか咄嗟には判断できずに、普通の受け答えをしてしまう。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ3 クドリャフカの順番』)
・以前、どこかで見かけたような顔であったが、咄嗟にはおもいだせない。
(出典:森村誠一『夢の原色』)
・私の咄嗟の嘘でパートナーにいらぬ苦労をかける羽目になってしまった。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・今度はぼくの方が言葉に詰まってしまい、咄嗟には何も言えなかった。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)
・千鶴さんに言葉を返そうとしたが、咄嗟にはなにも思い浮かばなかった。
(出典:高橋龍也『痕 ―きずあと―』)
類語
・須臾(しゅゆ)
意味:わずかの時間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一瞬間(いっしゅんかん)
意味:一瞬の時間。(出典:デジタル大辞泉)
・一弾指(いちだんし)
意味:指を一度はじくほどの短い時間。(出典:デジタル大辞泉)
・モーメント
意味:非常に短い時間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・転瞬(てんしゅん)
意味:またたきするほどの短い時間。(出典:精選版 日本国語大辞典)