否認
「容疑を否認する」などのように使う「否認」という言葉。
「否認」は、音読みで「ひにん」と読みます。
「否認」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「否認」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
否認の意味
「否認」には次の意味があります。
・事実を認めないこと。承認しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
上記の意味の如く、事実を認めずに否定することを意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・警察へ行って、否認されれば折れた歯の証明力の弱いことを知っている。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
・否認の目的は明らかに、犯行の立証を困難にさせようとするものだった。
(出典:佐竹一彦『刑事部屋』)
・しかしそれを否認しないのを見ると、まったく覚えのあることに相違ない。
(出典:岡本綺堂『有喜世新聞の話』)
・この訴えには、何の証拠もなく、アーメスもはっきりとこれを否認した。
(出典:フランス/岡野馨訳『舞姫タイス』)
・しかしこの事実を否認しなければならない理由は十二分にあった。
(出典:フロイト/渡辺哲夫訳『モーセと一神教』)
類語
・否定(ひてい)
意味:そうではないと打ち消すこと。また、非として認めないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・打ち消す(うちけす)
意味:そうではないと言う。否定する。(出典:デジタル大辞泉)
・防衛(ぼうえい)
意味:他からの攻撃に対し、防ぎ守ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弁護(べんご)
意味:その人の利益になるように主張して助けること。(出典:デジタル大辞泉)
・防御(ぼうぎょ)
意味:敵の攻撃などを防ぎ守ること。(出典:デジタル大辞泉)