吐露
「真情を吐露する」などのように使う「吐露」という言葉。
「吐露」は、音読みで「とろ」と読みます。
「吐露」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「吐露」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
吐露の意味
「吐露」には次の意味があります。
・心に思っていることを、隠さずうちあけること。(出典:デジタル大辞泉)
「吐露」は「心に抱いている思いを包み隠さず、吐き出して話すこと」を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先生が小兵衛にたくして、心情を吐露されていると思うことがよくある。
(出典:池波正太郎『剣客商売 2 辻斬り』)
・あれはやっぱり、演技などではなく、感情をストレートに吐露したのだ。
(出典:新津きよみ『訪問者』)
・錢の價値をこんなに強調してゐるのは、大阪當時の精神を吐露してゐる。
(出典:長岡半太郎『大阪といふところ』)
・「実は、妹のことなんだけど」 俺はこいつに、悩みをひとつ吐露した。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第6巻』)
・むしろ本心を吐露した、正直な言葉として好ましくさえ思ったようだ。
(出典:山田正紀『少女と武者人形』)
類語
・話す(はなす)
意味: 言葉で相手に伝える。告げる。語る。(出典:デジタル大辞泉)
・発語(はつご)
意味:言い始めること。言語を発すること。ほつご。(出典:デジタル大辞泉)
・口走る(くちばしる)
意味:無意識のうちにしゃべってしまう。(出典:デジタル大辞泉)
・洩らす(もらす)
意味:心の奥深くに思っていることを、うっかり表情などに現わす。また、感情などを、思わず外に現わす。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・吐く(はく)
意味:心の中のことを言葉に出す。(出典:デジタル大辞泉)