同棲
「同棲生活」などのように使う「同棲」という言葉。
「同棲」は、音読みで「どうせい」と読みます。
「同棲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「同棲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
同棲の意味
「同棲」には次の意味があります。
・一緒に住むこと。特に、正式に結婚しないまま同じ家で一緒に暮らすこと。(出典:デジタル大辞泉)
「同棲」は、単に「一緒に住むこと」という意味もありますが、「正式に結婚をしていない男女が同じ屋根の下で一緒に暮らすこと」という意味で使うことがほとんどです。
単純に「誰かと一緒に住むこと」という意味では「同居」などを使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この同棲も、女の方からやってきて一緒になったといったふうであった。
(出典:浅野誠『ビジネスマンの精神病棟』)
・「同棲してあげてもいいわよ」穏やかな目をしたアジア系の娘がいった。
(出典:ディック『欠陥ビーバー(短編集「模造記憶」より)』)
・ところが、彼らの同棲生活三カ月について、僕はなに一つ知らないのだ。
(出典:モーム/中野好夫訳『月と六ペンス』)
・五年以来彼は今二十五になる恋人と幸福な同棲生活を続けて来た。
(出典:徳田秋声『和解』)
・第三に、以前は人の女房と同棲することは人眼を避けてやったものだ。
(出典:チェーホフ・アントン『決闘』)
類語
・コアビタシオン(こあびたしおん)
意味:フランス語で「同居」、「同棲」を意味する名詞。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 )
・コハビテーション(こはびてーしょん)
意味:一緒に生活し、性的関係のあること(特に結婚せずに)(出典:weblio 英和・和英辞典)
・同居(どうきょ)
意味:一つの家に二人以上の人が一緒に住むこと。(出典:大辞林 第三版)
・共同生活(きょうどうせいかつ)
意味:二人以上の者が共同して助け合って生活すること。また、その生活。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・共存(きょうぞん)
意味:二つ以上のものが同時に生存・存在すること。(出典:デジタル大辞泉)