同伴
「父兄同伴」などのように使う「同伴」という言葉。
「同伴」は、音読みで「どうはん」と読みます。
「同伴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「同伴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
同伴の意味
「同伴」には次の意味があります。
・一緒に連れ立って行くこと。特に、男女が連れ立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
「同伴」はともに連れて行くという意味です。
一般的に男性が水商売などの女性を連れて行くことを指しますが、親同伴や子ども同伴のように男女以外でも使うことはあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の銀行では年一回、家族同伴の社員旅行をするのが恒例となっている。
(出典:森村誠一『密閉山脈』)
・彼女は、市川に、同伴出勤をしてくれないかと頼みこんできたのである。
(出典:川上宗薫『流行作家』)
・プロレタリア文学運動のあったころ、同伴者作家という表現があった。
(出典:宮本百合子『作家の経験』)
・姫君と同伴して外へ出ると考えただけで、幸福感が呼吸をつまらせる気持であった。
(出典:海音寺潮五郎『平将門 上巻』)
・主人はそう言い、ひとを一人城下まで同伴してもらえないだろうかと言った。
(出典:藤沢周平『三屋清左衛門残日録』)
類語
・随伴(ずいはん)
意味:供としてつき従うこと。また、一緒に連れていくこと。随行。(出典:デジタル大辞泉)
・付添(つきそい)
意味:いろいろな世話をするため、主人・保護すべき人などに付き添うこと。また、その人。つきそえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・護衛(ごえい)
意味:貴人や要人などにつき添って守ること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・同行(どうこう)
意味:連れ立って行くこと。また、その人。どうこう。(出典:デジタル大辞泉)
・エスコート(えすこーと)
意味:人に付き添っていくこと。また、その人。主に男性が女性を送り届けるときや、儀礼的護衛についていう。(出典:デジタル大辞泉)