台無し
「作った物が台無し」などのように使う「台無し」という言葉。
「台無し」は、訓読みで「だいなし」と読みます。
「台無し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「台無し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
台無しの意味
「台無し」には次の意味があります。
・ひどく汚れたり傷んだりして、役に立たなくなること。物事がすっかりだめになること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
物や事がだめになるとしても、もう回復不可能なほどになってしまった場合を表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの人の帽子を台なしにしてしまったのはあたしが悪うございましたわ。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』)
・また自分より下級の男と結ばれ、将来を台無しにする可能性も出てくる。
(出典:ヴァーツヤーヤナ/大場正史訳『カーマ・スートラ』)
・せっかく二人きりでいい雰囲気だったのが、彼女のせいで台無しだった。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第1巻』)
・きちんと育てた娘の将来を台無しにされて黙っているわけにはいかないのだ。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第5巻 呪いのダイヤに愛をこめて』)
・そのためにそれからの生涯を台無しにする人を守る法律はないのか。
(出典:大塚公子『死刑執行人の苦悩』)
類語
・駄目(だめ)
意味:よくない状態にあること。また、用をなさない状態にあること。(出典:デジタル大辞泉)
・おじゃん
意味:物事が中途でだめになること。(出典:デジタル大辞泉)
・空中分解(くうちゅうぶんかい)
意味:組織・計画などが、中途で分裂したりつぶれたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・くたびれもうけ
意味:いくら努力しても、くたびれるだけでなんの効果もないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・わや
意味:だめなこと。むちゃくちゃなさま。(出典:デジタル大辞泉)