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叙事とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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叙事

「叙事的な物語」などのように使う「叙事」という言葉。

「叙事」は、音読みで「じょじ」と読みます。

「叙事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「叙事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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叙事の意味

「叙事」には次の意味があります。

事実や事件を、ありのままに述べ記すこと。また、その述べ記したもの。(出典:デジタル大辞泉)

「叙事」をわかりやすくいうと、実際に現実にあったことを、脚色などせずそのままを記録して残すという意味になります。
抒情・叙情(じょじょう)の対義語です。「記す」という点で類語にもなります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

叙事とか抒情とかいう言葉は、もはや用をなさぬ。
(出典:小林秀雄『考えるヒント 4 ランボオ・中原中也』)

叙事の部分になると、さらにはげしい愛の告白がある。
(出典:張競『恋の中国文明史』)

・左伝の叙事の巧妙さに至っては感嘆のほかはない。
(出典:中島敦『李陵』)

叙事の説話はもはや純粋には個人的でなくなるのだ。
(出典:ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』)

叙事的色彩の強い文学上の作品の中には対象が人間以外のものである場合もずいぶんある。
(出典:寺田寅彦『文学の中の科学的要素』)

類語

抒情じょじょう
意味:自分の感情を豊かに、また、うったえかけるように述べあらわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

叙景じょけい
意味:けしきを述べしるすこと。風景を詩文に書き表わすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

叙述じょじゅつ
意味:物事の事情や考えなどを順を追って述べること。また、その述べたもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)

叙事文じょじぶん
意味:叙事体で書かれた文章。歴史・記録・報告などの文章。(出典:デジタル大辞泉)

描出びょうしゅつ
意味:物事のありさまや考えなどを、絵画・文章にえがきだすこと。(出典:デジタル大辞泉)

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