受け入れる
「要求を受け入れる」などのように使う「受け入れる」という言葉。
「受け入れる」は、訓読みで「うけいれる」と読みます。
「受け入れる」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「受け入れる」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
受け入れるの意味
「受け入れる」には主に次の二つの意味で使われます。
1 人や物を迎え入れたり、引き取ったりする。
2人の意見や要求などを認める。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
受け入れるの意味①「 人や物を迎え入れたり、引き取ったりする。」
「受け入れる」の一つ目の意味は「 人や物を迎え入れたり、引き取ったりする。」です。
要件や荷物を他からの依頼があって、自分の敷地内や心中など見渡せる範囲に置くことです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・が、その面倒も場合によっては受け入れる余裕が残っていたというわけだ。
（出典：笹倉明『遠い国からの殺人者』）
・不幸にして時代にそれらの製品を受け入れる余裕がなかっただけなのである。
（出典：高橋克彦『火城』）
・夏の家も冬の家も自分を受け入れる用意はできていなかったのである。
（出典：マン／植田敏郎訳『ヴェニスに死す』）
・この狭い土地に、彼らを受け入れる仕事の場、嫁ぎ先があるのだろうか。
（出典：吉田満『戦中派の死生観』）
・あるがまま受け入れるしか、結局のところできることはないんだろうけど。
（出典：入間人間『電波女と青春男 第7巻』）
受け入れるの意味②「人の意見や要求などを認める。」
「受け入れる」の二つ目の意味は「人の意見や要求などを認める。」です。
①の意味が主に物体に対する反応であるのに対し、②の意味は相手の心情への自分の心情の反応という意味となります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・わたしの言っていることを受け入れるか受け入れないか、そのどちらかだ。
（出典：村上春樹『1Q84 BOOK2』）
・それに謝罪したってこの連中が受け入れるとは考えられないのである。
（出典：眉村卓『不定期エスパー7』）
・・・・どんな話でも受け入れるって、覚悟を決めたんじゃないのか?
（出典：むぅ『「未来に向かって」』）
・理解はしてなくても、そんな人もいるのだろうと普通に受け入れる。
（出典：沖田雅『先輩とぼく 00』）
・わたしは君の謝罪を喜んで受け入れるし、わたしからも許しを乞います。
（出典：チェーホフ／原卓也訳『ワーニャ伯父さん』）
