収奪
「収奪される」などのように使う「収奪」という言葉。
「収奪」は、音読みで「しゅうだつ」と読みます。
「収奪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「収奪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
収奪の意味
「収奪」には次の意味があります。
・うばいとること。強制的にうばうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「収奪」とは、強制的、また強引に他者のものを奪い取ることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・チェの行動の基準は、収奪されている民衆を収奪者から守ることであった。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・そこでの収奪しゅうだつは大部分が公然たるもので明確に小切手に書きこまれていた。
(出典:E・E・スミス『レンズマン・シリーズ(全7巻) 2 グレー・レンズマン』)
・かれらは火星から何ひとつ残さず収奪し、そして捨てて行ったのだ。
(出典:ディック/仁賀克雄訳『人間狩り ―ディック短編集』)
・イギリスの資本主義はアイルランドの収奪によってさらに発達した。
(出典:松本清張『過ぎゆく日暦』)
・だからこの「胆吹王国」では、そうした搾取と収奪のない社会にしたい。
(出典:今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』)
類語
・奪う(うばう)
意味:他人の所有するものを無理に取り上げる。(出典:デジタル大辞泉)
・分捕る(ぶんどる)
意味:他人のものを力ずくで奪い取る。(出典:デジタル大辞泉)
・略奪(りゃくだつ)
意味:暴力的にうばい取って自分のものにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・奪取(だっしゅ)
意味:奪い取ること。力ずくで取ること。(出典:デジタル大辞泉)
・横取り(よこどり)
意味:他人のものを横合いから奪い取ること。(出典:デジタル大辞泉)