参照
「辞書を参照する」などのように使う「参照」という言葉。
「参照」は、音読みで「さんしょう」と読みます。
「参照」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「参照」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
参照の意味
「参照」には次の意味があります。
・他のものと照らし合わせてみること。引きくらべて参考にすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言えば、漢字の通り「照らし合わせて参考にすること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・年代表を参照したり、角度の計算をするばかりの面白くない作業だった。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 04a ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上)』)
・SFの作品リストについては「未来世界から来た男」を参照ねがいたい。
(出典:フレドリック・ブラウン『73光年の妖怪』)
・だから当時の記録を参照しなくても、記憶のままに語ることができるとおもう。
(出典:ドイル/延原謙訳『バスカヴィル家の犬)
・しかもそれぞれの参照軸が二重の光源をもっているのである。
(出典:今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』)
・人生の各段階での本人の思いや考えを容易に参照することができるからだ。
(出典:足立倫行『妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる』)
類語
・参考(さんこう)
意味:何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・参酌(さんしゃく)
意味:照らし合わせてよいところをとること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・引合い(ひきあい)
意味:証拠・参考として例に引くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・類える(たぐえる)
意味:並べて比較する。(出典:デジタル大辞泉)
・類比(るいひ)
意味:同種のものとしてくらべあわせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)