参上
「後ほど参上いたします」などのように使う「参上」という言葉。
「参上」は、音読みで「さんじょう」と読みます。
「参上」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「参上」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
参上の意味
「参上」には次の意味があります。
・目上の人の所に行くこと。また、人のもとに行くことをへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
「参上」をわかりやすく言うと、「うかがうこと」という意味です。
「参上」は、目下の人が目上の人に対して使う謙譲語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・で、まあ、今夜われわれが参上したのはこういうことになりましょう。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「悪魔の降誕祭 他二篇」』)
・それで、信長の館まで祝いに参上なされたのか、といいたかったのである。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・鈴木首相が拝謁のために参上したという知らせがあったのは、そのときである。
(出典:半藤一利『日本のいちばん長い日』)
・そして一同御手の間に参上しますと、最初の者におっしゃいました。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・それを見た上で、こちらが、また迎えに参上する、というのである。
(出典:池波正太郎『剣客商売 3 陽炎の男』)
類語
・訪問(ほうもん)
意味:人をたずねること。他人の家などをおとずれること。(出典:デジタル大辞泉)
・お邪魔(おじゃま)
意味:人の家などを訪問することをへりくだっていう語。訪問した時や帰る時のあいさつにも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・来訪(らいほう)
意味:人が訪ねてくること。(出典:デジタル大辞泉)
・参進(さんしん)
意味:神前や貴人の前に進み出ること。(出典:デジタル大辞泉)
・見参(けんざん)
意味:目上の人が目下の者に会ってやること。(出典:デジタル大辞泉)